なぜボードゲームは良いと言われるのか

2020年10月1日

なぜボードゲームは良いと言われるのか

私自身(妻のほう)が小学生の頃、テレビゲームが発売され、毎日夢中になってゲームをしていた。近年は、ゲームの種類も広がりテレビゲームの他にスマホなどでも容易にゲームが楽しめ、画面は3Dとなり迫力は以前に勝り、より現実に近いゲームになってきている。

今振り返ると、ゲームばかりに費やしていた時間を本や別のことにも使えれば良かったとよく感じる。親は私に対し、ゲームやり過ぎで頭ごなしに禁止することはなかったため反発することもなかったが、今自分が子を持つようになり、本を読んだり、親子で活動したりしていると、やはりテレビゲームに長く時間を費やすのではなく他のこと、特にアナログ的なことへも時間を費やす必要があると感じる。ゲームばかりしている我が子を見ると、他のことへのトライもしてみたらとつい提案してしまう。

ここに世界大手の玩具メーカー、米国マテル社の日本法人であるマテル・インターナショナル株式会社社長が、近年人気が高まっているボードゲームが脳血流に与える効果について行った実証実験を紹介する。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000150.000012996.html

親子がペアとなり、スマートフォンを使って通信対戦するゲームアプリ(以下、スマホの対戦型ゲーム)
とマテルより販売している人気ボードゲーム「ブロックス」で遊んでいる最中の脳の働きについて調べ、その結果、ボードゲームで遊んでいる時の方が、戦略立てて勝利を目指していくプランニング力を高めたり、社会性を司る前頭葉の血液量を高めることが判明しました。

実験結果
■ボードゲームで遊んでいる最中の方がスマホの対戦型ゲームで遊んでいる時よりも脳の前頭葉の働きが活性化することが判明!
ボードゲーム「ブロックス」で遊んでいる際は、スマホの対戦型ゲームで遊んでいる際よりも、前頭葉の脳血流量が増加し、より活性化するという事実が明らかになりました。

【図1】ボードゲーム「ブロックス」で遊んでいる時とスマホの対戦型ゲームで遊んでいる時の脳血流量画像(被験者4名平均)

■「先を読む力」と、対面で一緒に遊ぶからこそ生まれる「コミュニケーション」が鍵!考えれば考えるほど活性化する前頭葉にはスマホゲームよりボードゲームが適している!
さらに、ゲーム開始時からゲーム終了時までの脳血流量の変化について分析したところ、スマホの対戦型ゲームで遊んでいる際の脳血流の動きに比べ、ボードゲーム「ブロックス」で遊んでいる時の脳血流の方が、ゲーム中盤から終了直前にかけて脳の働きが、右肩上がりで活性化されていること明らかになりました。
ボードゲーム「ブロックス」で遊ぶ場合、終盤になればなるほどピースを置けるマスが少なくなり、限られたマスと残されたピースの数や形を見比べたり、相手の次の動きを考えたりしながらゲームを進める必要があります。また、対面で一緒にプレイする人とコミュニケーションをとり、時には相手の戦略を読むこともあります。
こうした勝利のために必要な意思決定のための「先を読む力」や「コミュニケーション力」によって、集中力やプランニング力、社会性を司る脳の「前頭葉」が活性化したと考えられます。

【図2】ボードゲーム「ブロックス」で遊んでいる時とスマホの対戦型ゲームで遊んでいる時の脳血流比較(被験者4名平均)

マテル・インターナショナル調べ

何処かの記事にテレビゲームは前頭葉を鍛えないと読んだことがある。スマホが一人1台が当たり前になる現時世、デジタルから学習できることは図り知れないし否定もしないが、アナログ時間も必要不可欠であると感じる。

皆さんはどう思われるだろうか。

 

 この記事を書いている人
nobu